Layer:02 GIRLS ①REASON FOR EXISTENCE
さて本題に入ろう。
今回のテーマとして外せないものは、まずこれだと思う。1話のテーマとほぼ同じだが、この命題は『lain』全体を貫くメインテーゼなので、注意して見ていきたい。
(https://ja.wikipedia.org/wiki/Serial_experiments_lain)
これは、他者に認識されていない存在、すなわち繋がっていない存在は存在とは認められない、ということである。この意見は一概に正しいとは言い切れないかもしれないが、『lain』ではこれを前提として話が進められる。したがって上の命題は、単なるコミュニケーションに関するものであるだけでなく、主人公の玲音が抱える「私とは誰か」という実存的な悩みの根幹にある価値観であると考えられる。